お知らせ
2025.06.20
呼気一酸化窒素 (FeNO)とは?
FeNO検査って何?
FeNO検査は、喘息の診断に役立つ簡単な呼気(吐く息)の検査です。喘息は気道に炎症が起こる病気で、その炎症の結果、一酸化窒素(NO)が作られます。呼気中のNOの濃度が高いと、喘息の可能性が高いことを示します。
どうやって測るの?
マウスピースに息を吹きかけるだけです。
たったの1分半程度で終わるので、お子さんでも簡単に測定できます。
FeNOのメリット
診断価値
喘息の症状があり、FeNOの値が高ければ喘息の可能性が高いです。
肺の状態がわかる
呼気は肺の炎症をとても良く反映します。血液検査よりも正確に肺の状態を知ることができます。
治療方針
FeNOの値が高い場合、吸入ステロイド薬の効果が期待できます。
このため、診断だけでなく、治療方針の決定にも役立ちます。
注意点
喘息があってもFeNOの値が低めになります
- 喫煙者
- 肥満
喘息がなくてもFeNOが高めにでることがあります
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性鼻炎
- 好酸球性気管支炎
FeNO検査は喘息の診断や治療方針の決定に役立ちますが、FeNOの値だけで喘息と診断することはできません。
診断と治療のためには、正しい知識を持った専門医の診察をお受けになることが重要です。
喘息かもしれないと思ったら、ぜひ一度専門医に相談してみてください。
参考資料
1.日本喘息学会. 喘息診療実践ガイドライン2023: 協和企画; 2023.
2.Global Strategy for Asthma Management and Prevention 2024: Global Initiative for Asthma; 2024.