至誠会第二病院 shiseikai daini hosp

東京都指定二次救急医療機関
東京都災害拠点病院

アクセス 03-3300-0366

お知らせ

患者さまへ呼吸器内科
患者さまへ呼吸器内科

2025.06.20

呼気一酸化窒素 (FeNO)とは?

FeNO検査って何?

 FeNO検査は、喘息の診断に役立つ簡単な呼気(吐く息)の検査です。喘息は気道に炎症が起こる病気で、その炎症の結果、一酸化窒素(NO)が作られます。呼気中のNOの濃度が高いと、喘息の可能性が高いことを示します。 

どうやって測るの?

マウスピースに息を吹きかけるだけです。
たったの1分半程度で終わるので、お子さんでも簡単に測定できます。

 

 

 

FeNOのメリット

診断価値

 喘息の症状があり、FeNOの値が高ければ喘息の可能性が高いです。

肺の状態がわかる

 呼気は肺の炎症をとても良く反映します。血液検査よりも正確に肺の状態を知ることができます。

治療方針

 FeNOの値が高い場合、吸入ステロイド薬の効果が期待できます。
 このため、診断だけでなく、治療方針の決定にも役立ちます。

 

注意点

喘息があってもFeNOの値が低めになります

  • 喫煙者
  • 肥満

喘息がなくてもFeNOが高めにでることがあります

  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎
  • 好酸球性気管支炎

 FeNO検査は喘息の診断や治療方針の決定に役立ちますが、FeNOの値だけで喘息と診断することはできません。
 診断と治療のためには、正しい知識を持った専門医の診察をお受けになることが重要です。

喘息かもしれないと思ったら、ぜひ一度専門医に相談してみてください。

  参考資料
  1.日本喘息学会. 喘息診療実践ガイドライン2023: 協和企画; 2023.
  2.Global Strategy for Asthma Management and Prevention 2024: Global Initiative for Asthma; 2024.